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ことばの質問箱 R.O. 2022年1月号

Lingva Demandokesto ことばの質問箱 横山裕之編 <60>

◆質問 paro からparulo を派生
 名詞としてparo(組、特に一組の男女、ペア)がある。その派生語としてparulo(相方、男女の組の片方、パートナー)という語がある。ところで、人を表す接尾辞として-ul(性質をもった人)と-an(構成員)があり、familio(家族)に対してはfamiliano(家族の一員)と、構成員を表す-an が使われている。そうであれば、paro に対しても、相方は構成員であるのだから-an を用いてparano が自然ではないか。
●回答 一般に「ある語形がなぜX であってY でないか」というのに答えるのは難しい。まず実態を調べた。paro、familioとduopo(二人組)について、エスペラントのコーパス(組織的に単語を集めたデータベース)であるTekstaro(https://tekstaro.com/) で、ザメンホフの用例(Zamenhof)、その他の用例(aliaj)を調べた。その結果を下の枠内に示す。
 ここからは上記用例などを見ての感想だが、parulo は相性や愛情で、「相方として、一組の片棒をかつぐにふさわしい(という性質をもった=ul)人」という語感での言い方であり、構成員としての言い方は見当たらなかった。なおduopo(二人組)については、duopano(二人組の構成員の片方)というのはTekstaro にはなかったが、Google 検索では見つかった。
 よって、「一組の中の、いかにも相方である」というparulo は流通している。一方「一組の構成員である」というparanoはあまりないものの、言えないわけではない。
 (本質問と回答は2021年JEI オンラインセミナー第3回での質問と回答を再構成したものです。他のご意見をお持ちの方はご投稿ください。)
(柴山純一)

【La Revuo Orienta誌 2022年1月号より】

  Zamenhof aliaj
parulo 0 11
parano 0 0
( 地名のParano = パラナ川としては多数出てくる)
familiulo 0 0
familiano 5 294
duopulo 0 0
duopano 0 0

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