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「エスペラントの今」第28号:1930年代を生きたエスペランチストたち

広報委員会 2023年5月20日

シリーズ「エスペラントの今」第28号

エスペラントの現状を様々な面からご紹介するシリーズの第28回目をお届けいたします。ご質問、取材問い合わせ等は、当協会広報委員会までお願いします。

「1930年代を生きたエスペランチストたち」

2023年6月「エスペラントの日」記念行事

「エスペラントの今」第26号(2022年12月)で紹介した「日本のエスペラントの日」の6月、今年は、表題にあるテーマで記念行事を開催します。詳細は、当協会のウェブサイト(案内ページ)をご覧ください。

群馬県の民家に残された大量の手紙

 時は1930年代。現在の群馬県藤岡市に生まれた島﨑敏一さん(しまざき・としかず 1913〜1946)[写真]が、エスペラント運動の機関誌の文通欄を活用し、1929~40年にかけて、世界中のエスペランチストと文通を続けてきました。
 戦地からの復員後すぐに、島﨑さんは世を去りましたが、残された約300通の手紙は戦災を免れました。最近になって、長男の島﨑妙一さんと出会ったエスペランチストの堀泰雄さん(群馬県前橋市)が手紙のことを知ることになりました。
 手紙の内容は、第二次世界大戦に向かっていく当時の世界各地の政治・経済情勢を伝える、世界中のエスペランチストたちの肉筆でした。特に多かったのはドイツのエスペランチストからの手紙で、ナチスの勢力が増大し、ドイツがファシズム一色になっていく様子が、エスペラント語で次々と島﨑さんに伝えられていました。
 手紙は、堀さんの手で日本語に翻訳され、『1930年代を生きたエスペランチストたち 』(ホリゾント出版、ISBN 978-4-939088-57-5)と題して、2022年夏に出版され、2022年11月15日付東京新聞や群馬県内各紙で紹介されました。

島﨑敏一さん

「エスペラントの日」記念行事の概要

講演会および展示会を6月23日(金)~25日(日)に、下表のとおり開催します。

講演会展示会
「1930年代を生きたエスペランティストたち
島﨑敏一さんが受け取った300通の手紙から」
「1930年代を生きたエスペランティストたち」に関する、当時の手紙や絵葉書の実物の展示
日時:6月24日(土) 14:00~16:00
場所:エスペラント会館(東西線早稲田駅すぐ)
およびオンライン(要申し込み)
講演者:堀泰雄さん
日時:6月23日(金)~25日(日)15:00~21:00
場所:エスペラント・ビーガン・カフェSOJO(そーよ)
(エスペラント会館から徒歩5分)

記念行事の詳しい案内ページはこちらをご覧ください。

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