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「エスペラントの今」第26号:エスペラントの記念日いろいろ

広報委員会 2022-12-17

シリーズ「エスペラントの今」第26号

エスペラントの現状を様々な面からご紹介するシリーズの第26回目をお届けいたします。ご質問、取材問い合わせ等は、当協会広報委員会までお願いします。

エスペラントの記念日いろいろ

12月15日はエスペラント語創案者のザメンホフの誕生日でした。今回のテーマは、この日をはじめとした「エスペラント」の記念日についてです。代表的な記念日が3つあり、6月、7月、12月にあります。それぞれの背景をご紹介します。

まず、12月15日(1859年)。エスペラント語創案者ザメンホフの誕生日。エスペラント語(当初の名称は「国際語」)を発表したときのペンネームが「エスペラント博士 (D-ro Esperanto)」でした。つまり「エスペラント博士の日」です。「ザメンホフの日」または「本の日」と呼ばれていて、世界各地で、行事が開かれています(右写真参照)。

次に、7月26日(1887年)。エスペラント語の教本が世に発表された日。

つまり「エスペラント語の日」です。発行された教本の名前から「第一書の日」とも呼ばれます。

19世紀末から100年以上、このふたつが、いわば「エスペラントの日」のようなものでした。


21世紀になってからは、国内外それぞれで「エスペラントの日」と称する日が提唱されました。

ひとつが、6月12日(1906年)。日本で初の全国団体「日本エスペラント協会(Japana Esperantista Asocio : JEA)」の創立の日。つまり「エスペラント普及推進の日」です。100周年にあたる2006年からこの日を国内で「エスペラントの日」と呼ぶようになり、だんだんと多くの人に親しまれるようになりました。ユーチューバーの紹介動画にも、よくとりあげられています。

もうひとつが、7月26日。世界エスペラント協会(本部:オランダ)が、言語問題に関する行動のための「言語と公正を考える日」として、2014年頃から、この日を「Esperanto-Tago」(直訳で「エスペラントの日」)と呼ぶようになりました。

以上の、4つの経緯からなる3つの日付が、近年のエスペラントの代表的な記念日です。

「創案者」への敬意、「国際語・言語」への敬意、「普及推進運動に力を尽くした先人」への敬意、「《言語と公正》という理念」への敬意と、「エスペラント」に寄せるそれぞれの思いが感じられます。多様な考えは、いずれも大切にしたいものです。

本協会では、6月12日7月26日を「(日本の)エスペラントの日」「(世界の)エスペラントの日」と呼び分け、この時期に、講演会の開催(下記を参照)などの広報活動や、世界エスペラント協会との協力活動を毎年のように行っています。

参考

上の動画は2019年6月開催の第8回「エスペラントの日」記念公開講演会のひとコマです。トニー・ラズロさん(フリージャーナリスト)が「多言語・多文化共生の日常——我が家の場合」と題して、多言語・多文化にまたがるご自身の生活について語りました。

当協会のYouTubeチャンネル「Japana Esperanto-Instituto」で視聴可です。


リンク:PDFファイル(229KB)

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