八ヶ岳エスペラント館のあゆみ
2024年


このページの内容は主に "La Revuo Orienta" (以下ROと略す)の「八ヶ岳だより」を元にしていて、歴史的資料としてインターネット上に残しています。

RO 2024年1月号「八ヶ岳だより」

30 周年を迎える八ヶ岳エスペラント館へぜひ!
 2023 年 11 月 18-19 日 に、2023 年 の 閉 館作業と閉館に当たっての会議を開きましたので、まず昨年あったことを振り返ってみます。
施設設備関係ですが、2023 年の大きな問題は、周囲に林立している落葉松でした。館が建設された 30 年前には、落葉松も小さかったはずですが、今では 30 メートルの高さに伸び、いつ倒れてもおかしくないように見えます。こ れら大部分は、隣接する所有者の土地に立っているので、その人たちに連絡を取り、伐採をお願いするほかありません。幸い、理事の川良さんが取り組んでくださり、2024 年には、かなり前進があると思います。
次に、リネン問題です。2023 年開館の日に、これまで利用していたリネン会社の倒産の情報が来ました。納入されていたリネンで当面しのぎ、そのうち北杜市もリネン関係の組織を立ち上げたので、そこと契約して問題は一応解決。 ただシーツ一枚が 50 円も高くなったので、来年から連泊の利用料を 500 円値上げして 2000円にし、値上げ分を少し吸収することにしました。
 次は電話問題です。八ヶ岳エスペラント館は、年の半分も利用していないのに、企業並みの電話料金を払っていました。固定電話の利用は極端に少なくなっているので、新たな契約にすることにしました。
 利用関係ですが、2020 年にはコロナで利用ゼロ、2021 年、2022 年と利用は少しずつ広がってきましたが、それまでの年間 450 人の半分程度でした。これを何とか増やさないと、エスペラント館が JEI の負担になりかねません。 運営 委員会 が 中心となって、Nur-Esperanta Kunvivado の復活、春、夏、秋の「エスペラント館の日」の開催、5 回の「ホリゾント塾」の開催に取り組みました。おかげで 100 人以上の利用者を獲得しました。いくつかのエスペ ラント会で合宿をしてくださり、また山好きの方の連泊など、夏はほとんど切れ目なく利用されました。こうして、予想を上回る 461 人の利用があり、2024 年は 500 人を目標にしました。
 運営委員関係では、八ヶ岳エスペラント館は、エスペラント館が好きな人たちが、運営委員として働いています。2023 年は千葉から田久保夫妻が参加してくださり、2024 年には、エスペラント館の隣りに住んでいる吉田穂積さんと甲府市に住んでいる工藤忠誠さんに委員になっていただくことになりました。このように少しずつ委員の交代はありますが、なかなか若返りできず、人数も足りません。委員は、それぞれが出来る力を出すということで、それほどの重荷にはならないと思いますし、委員になれば八ヶ岳へ来る回数も増え、すてきな人との出会いも増えます。皆さんの立候補をお待ちしています。
 さて、来年への抱負ですが、1994 年に開館した八ヶ岳エスペラント館は、2024 年に 30 周年を迎えます。周辺の別荘の多くが荒れ果てているのに反して、八ヶ岳エスペラント館は施設も充実し、30 周年の今が過去 30 年の中で最 も充実しているように思えます。寄付をしてくださった故森田夫妻も、きっと喜んでくれているでしょう。施設設備の面では、今後 20 年は耐えられるようになっていますので、あとはエスペランチストの研修施設として皆さんに利用いただき、エスペラント運動を盛り返す拠点にすることが目標です。秋に「30 周年記念の集い」を開きますので、2024 年を、将来への希望がはっきり見える一年にしたいと思っています。皆さんのご利用をお待ちしています。

八ヶ岳エスペラント館運営委委員長
堀泰雄

RO 2024年4月号「八ヶ岳だより」

 八ヶ岳エスペラント館は、今年で開館 30周年を迎えます。30 年も経てば普通の住宅は立て替えも考えなくてはならない時期になりますが、八ヶ岳エスペラント館だけは、ますます磨きがかかっているように思えます。今年は、倒壊の危険があった 30 メートルもの落葉松の伐採も行われ、その面でも安全性が高まっています。
 世界にはいくつもの「エスペラントの家」がありますが、その中でも、わがエス館は、きれいに快適に保たれ、しかもエスペラント運動にも大きく貢献している点では、群を抜いていると自負しています。それを支えてきたこれまでの運営委員の方々、また使うことで支えてくださった皆さんにお礼申し上げます。
 今年のエスペラント館は、4 月 7 日(日)から開館します。今年は 500 人の利用を目標としています。コロナも一応の収束を迎えましたので、いよいよエス館の出番。秋には、「30周年記念行事」も開きたいと思っていますの で、遠方の方も、是非連泊で参加いただけると嬉しいです。詳しい情報は、ホームページ(https://jacugatake.jei.or.jp/)を見てください。
 最後に悲しいお知らせを一つ。3 月 3 日に、長く精力的にエス館の運営に貢献してくださった山本明子さんがお亡くなりになりました。明子さんは運営委員として、また「エス館の日」「ホリゾント塾」などの運営、おいしい料理に腕を振い、無くてはならない存在でした。運営委員一同悲しみに包まれていますが、彼女の遺志を継ぐためにも、頑張らなければと、心に深く決意しています。
(運営委員会委員長 堀泰雄)


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