八ヶ岳エスペラント館のあゆみ
2023年


このページの内容は主に "La Revuo Orienta" (以下ROと略す)の「八ヶ岳だより」を元にしていて、歴史的資料としてインターネット上に残しています。

RO 2023年1月号「八ヶ岳だより」

★ 2022 年を振り返って
11 月 12 日(土)に閉館委員会を行いました。実参加は 8 人、オンライン参加は 5 人。2022 年の事業報告、会計報告を承認し、2023 年の事業計画、会計予算を審議 しました。翌 13 日(日)には、館内の清掃、水抜きなどの作業を行い閉館しました。 新型コロナウイルスの感染が終息せず、2022 年の利用者数は 182 人にとどまりま したが、利用状況の報告記事や写真が毎号のように本誌を飾りました。ご利用いただ いた方々に感謝します。また、春と秋のエスペラント館の日、カ レーの日に加え、堀泰雄さんを講師とするホリゾント塾を 5 回開催し、島崎敏一さん が 1930 年代に海外のエスぺランチストから受け取った手紙を、当時の状況を学びな がら解読しました。ウクライナ戦争が続いている現在、危機の時代に生きた人びとの 手紙は胸に迫りました。参加者は毎回 10人ほど。主催事業であるエスペラント漬け 合宿(NEK)は実施できませんでした。
★大いに学び、語り合いましょう
八ヶ岳エスペラント館は宿泊研修施設であり、エスぺランチストたちの出会いと対 話の場です。他の参加者と寝食を共にして語り合えるのは大きな喜びです。合宿、セ ミナーなど、どんどん企画してください。また、図書館棟にはエスペラントの本や 雑誌が並んでいます。戦前に刊行された貴重な書籍、蔵書印や書き込みのある本もあ ります。館内のあちこちに読書のためのスペースが用意されています。
★八ヶ岳南麓を満喫するための拠点に
八ヶ岳エスペラント館のある北杜市内には、清春芸術村、中村キース・へリング 美術館、清里フォトアートミュージアムなど美術館がたくさんあります。リゾナーレ 八ヶ岳、清泉寮や萌木の村など人気施設もあります。農産物直売所、道の駅、日帰り 温泉、レストラン、カフェも点在しています。八ヶ岳南麓を満喫するための拠点とし てご利用ください。1 泊目 3,000 円、2 泊目からは 1,500 円で宿泊していただけます。
★地域の情報にアクセスしよう
八ヶ岳エスペラント館の周辺の情報として、例えば、エリアごとに情報を満載して いる情報誌『八ヶ岳ウォーク』があり、年1 回、4 月に刊行され、年間を通じて観光 施設などで入手できます(無料)。その内容はホームページでも見ることができます
(https://yatsugatakewalk.com/)
また、地域で活動している団体の企画に参加することもできます。例えば、八ヶ岳 歩こう会(https://ywa.jp/)は年間を通してウォーキングを実施していますので、日 程が合えば参加することもできます。
★来年もぜひご利用を
2023 年の開館日は 4 月 9 日(日)の予定です。引き続きホリゾント塾を 4 回行 います。エスペラント漬け合宿の実施可否は 5 月に決定する予定です。コロナ禍のた めオンラインでの活動が増えてきましたが、実際に場を共有する楽しみと喜びは代えが たいものがあります。引き続き感染予防に心がけていきますので、ぜひ宿泊・利用く ださいますようお願いします。

RO 2023年4月号「八ヶ岳だより」

★今年こそ八ヶ岳エスペラント館へ
コロナ禍の中で、八ヶ岳エスペラント館は2021 年は閉館、2022 年は運営委員を中心と した催しで何とか体裁を整えてきました。しかしやはりもっと多くの人に利用してもらい たいというのが、私たちの切なる願い。エスペラント界もリモートばやりですが、出かけ て実際に人と出会うのが人間本来のあり方で、そこから新しいもの、新しい出会い、新 しい考えも生まれます。また八ヶ岳は日本の真ん中にあるので、東西南北から集まれます。 八ヶ岳エスペラント館には、エスペランティストの創造の場になってほしいのです。利用 しないのは一生の悔い!
< 利用方法 >
以前はすべての土曜日、夏休み期間に、運営委員が当直して、利用のお手伝いをし てきましたが、コロナ禍には当直は置かず、八ヶ岳エスペラント館利用のライセン スを持っている方だけの利用に限ってきました。今年もそれを踏襲することになるか と思いますが、ライセンスがない方にも宿泊していただけるよう、できるだけ支援を していきますので、ご相談ください。
開館は 4 月 9 日(日)で、7 月末までの行事は下記のようになっています。現在、 その他の日は利用希望が入っていませんので、お好きな日にご利用ください。利用状 況などは、ホームページ をご覧ください。
八ヶ岳エスペラント館は 1994 年に開館しましたので、来年は 30 周年を迎えます。 周りの別荘の多くは朽ちて行っているのに反して、八ヶ岳エスペラント館だけは、設 備も充実して、ますます輝いています。それをさらに輝かせるのは、皆さんの利用で す。お待ちしています!
(運営委員会委員長 堀泰雄)


RO 2023年5月号「八ヶ岳だより」

八ヶ岳エスペラント館、起動!
八ヶ岳エスペラント館では、3 月 21 日(火)に、冬のあいだ止めていた水道を使 えるようにする作業を行いました。4 月 8日(土)には運営委員会を開催し、今年度 の活動方針などを定めました。また、館内の点検、清掃を行い、いよいよ 9 日(日) に運営を開始しました。
★今年こそ大いに利用を
新型コロナも落ち着きましたので、研修、合宿、セミナーなど、以前のにぎわいが戻 ることを念願しています。戦前に刊行された書籍や雑誌など、充実した図書館の蔵書 もごらんください。登山やハイキング、美術館やリゾート施設、日帰り温泉など、み どころもたくさん。
★当面の主な行事予定
八ヶ岳エスペラント館集中学習(沼津エスペラント会)は 5 月 3 日(水・祝) から 5 日(金・祝)まで、ホリゾント塾 1(講師・問い合わせは堀泰雄)は 5 月 20 日(土)から 22 日(月)まで行われます。
★利用申込み
1 泊目 3,000 円、2 泊目からは 1,500 円の宿泊利用制度を取り入れています。連泊 すると割安です。ホームページの予約表で利用状況をご確認の上、下記へお申し込み ください。

RO 2023年6月号「八ヶ岳だより」

八ヶ岳エスペラント館は資料の宝庫です
春の訪れとともに、八ヶ岳エスペラント館に活気が戻ってきました。さまざまな出会いや議論の場になっています。
★手紙や日記の収集について議論
4月22日(土)から24日(月)にかけて、春の八ヶ岳エスペラント館の日が開催されました。エスぺランチストたちが残した膨大な手紙や日記など一人称で書かれた資料、いわゆるエゴ・ドキュメントをどう収集・保存整理・活用するかについて活発な議論が交わされました。
★エスペラント館は史料の宝庫
エスペラント館にも先輩たちが残してくれた文献が保存されています。旅行記、自叙伝、回想録など、やはりエゴ・ドキュメントに属する著作も多数あり、エスペラント運動史研究の貴重な史料として読み解かれるのを待っています。
★早めの利用申込を
8月26日(土)から28日(月)まで、エスペラント漬け合宿(Nur—Esperanta Kunvivado、略称NEK)を実施します。そのほか、利用申込みが相次いでいますので、早めに計画を立て、下記まで問合せ・利用申込みをしていただくようお願いいたします。
★来年はいよいよ開館30年
エスペラント館の活発な利用で来年の開館30年を迎えましょう。

RO 2023年7月号「八ヶ岳だより」

八ヶ岳エスペラント館を訪れるたびに、あたり一帯の樹々の緑が濃くなっていて、本格的な夏が近づいていることを実感します。おかげさまで予約が次々に入り、コロナ前の活気が戻りつつあります。
今年もここを出会いと学びの場に
第 1 回ホリゾント塾(5/20 ~ 22)では、1923 年の関東大震災の直後に発生した朝鮮人虐殺について、秋田雨雀の戯曲「骸骨の舞跳」のエスペラント訳を読み、それにもとづいて議論しました。古びたテキストが、百年後の現在を鋭く照射していると強く感じました。
参加者はそれぞれエスペラントでエッセイを発表しました。エッセイでは母親が関東大震災で九死に一生を得たこと、イタリア留学中に東日本大震災を題材にした映画を上映し、また外国からの留学生に大震災の報告をしたことなど、さまざまな経験が披露されました。
運営委員は今日もてんやわんや
設備や備品が老朽化したり、隣接地のカラマツが傾いてきたり、リネンサプライ業者が破産して対応に追われたり、運営委員は次から次へと起こる問題に対処するため、てんやわんやです。

RO 2023年8,9月号「八ヶ岳だより」

★世界エスペラント大会で紹介
この号が電子版で公開されるころ、イタリアの都市トリノで第 108 回世界エスペラント大会が開催中です(7 月 29 日(土)か ら 8 月 5 日( 土 ) ま で )。 大 会 初 日 のMovada Foiro では、八ヶ岳エスペラント館の活動を紹介します。日本のグレジヨンとも言うべき魅力的な宿泊施設が八ヶ岳南麓の高原に存在することを世界各地からの大会参加者に広くPRし、ぜひ滞在してもらえるよう呼びかけたいと思います。
★合宿や研修がめじろ押しです
8 月 26 日(土)から 28 日(月)にかけてエスペラント漬け合宿(Nur-EsperantaKunvivado、 略 称 NEK) が 開 か れ ま す。また、昨年から始まったホリゾント塾も今年はすでに 3 回開催され、さらに 2 回開催の予定です。その他、地域のエスペラント会の合宿なども予定されており、宿泊研修施設として一層広く活用していただけるよう、運営委員一同念願しています。
★ぜひ利用申し込みを
宿泊は下記あてにお申し込みください。ライセンス(利用責任者資格)の取得についてはホームページをごらんください。さらにただ利用者であることに満足せず、運営委員として八ヶ岳エスペラント館の運営に新風を吹き込んでいただける意欲的な方の登場をお待ちしています。

RO 2023年10月号「八ヶ岳だより」

★深まりゆく秋の日を八ヶ岳南麓で
夏休み中には多くの方に八ヶ岳エスペラント館をご利用いただき、ありがとうございます。八ヶ岳南麓の秋は短く、じきに冬が訪れます。エスペラント館は 11 月 18 日(土)には閉館の予定です。残り少ない期間中に、ぜひ宿泊し、深まりゆく秋を楽しんでください。
★八ヶ岳エスペラント館が一層快適に
8 月 19 日(土)から 21 日(月)に夏の八ヶ岳エスペラント館の日が開催されました。伐採技術に長けた鈴木善彦さん、松田清さんを中心に、敷地内の木を伐採したり、枝を切ったりしましたので、見晴らしや風通しがよくなって、一層快適に過ごしていただけるようになりました。
★これまで、そしてこれから
8 月 26 日( 土 ) か ら 27 日( 日 ) に、エ ス ペ ラ ン ト 漬 け 合 宿(Nur-Esperanta Kunvivado)が行われました。また第 4 回ホリゾント塾が 9 月 2 日(土)から 4 日(月)に開かれました。今後の予定としては、第 5 回ホリゾント塾が 10 月 14 日(土)から 16 日(月)に行われる予定です。また、秋の八ヶ岳エスペラント館の日が 11 月 4 日(土)~ 6 日(月)に開催予定です。

RO 2023年11月号「八ヶ岳だより」

★ 2023 年を振り返って
新型コロナによる長い休館、利用低迷の時期も終わり、今年は八ヶ岳エスペラント館にかつての賑わいが戻ってきました。首都圏を中心にエスペラント会など団体のご利用もいただきました。本誌の Tra Japanio でも利用の一端がうかがわれます。初めてエスペラント館を訪れたという参加者も少なくなかったようです。
★今年の企画のあれこれ
今年は、エスペラント漬け合宿(NEK)を久しぶりに開催しました。また、ホリゾント塾を 5 回にわたり開講し、春・夏・秋のエスペラント館の日もそれぞれ開催するなど企画の充実に努めました。
★エスペラント館をともに支えましょう
運営委員は密接な情報交換のもと施設整備、管理の向上に努めています。エスペラント館はホテルではなく、利用者・運営委員・ライセンス保持者が協力しつつ運営する宿泊研修施設です。より快適で活気にあふれた空間をともに作り上げていきたいと思っています。
★まもなく閉館します
11 月 18 日(土)~ 19 日(日)に閉館委員会を行ったあと、来年の 4 月まで閉館します。来年は、国内の各地域から、また海外からも、一層多くの エスぺランチストが八ヶ岳エスペラント館を訪れてくださることを 願っています。

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