八ヶ岳エスペラント館のあゆみ
2000年

このテキストは、主としてROに発表された資料に基きました。これから、他の資料も参考に、内容を充実していく予定。(クリタ)

2003年6月1日更新




RO 2000年1月号「八ヶ岳だより」

写真の説明 (写真略)
@
エスペラント館を訪れたEnderby夫妻。 10月18日の朝食は、開館5周年を兼ねてにぎわった。
A
甲斐小泉駅は、館から500メートル。 八ヶ岳登山道の入り口にもなっている。 駅前に平山郁夫の美術館もでき、来春オープン。
B
9月の国際友好のには、信州大学から仲間先生をお招きして、エスペランチスト加藤静一先生のお話をうかがった。

◆予約申込み問いと合わせは:Tel / fax: 045-785-1592 (村田和代)またはTel: 03-3203-4581(JEI)、すべての支払いは、 00870-5-62047 (日本エスペラント学会B)




RO 2000年2月号「八ヶ岳だより」

★「...私はUEAの会長のケッペル・エンダビーです。 昨晩ここ八ヶ岳エスペラント館に到着、まだここにいます。 数分まえに、館の中を見せてもらいました。 すばらしい。 すごく、すばらしい。 美しい森、大木に囲まれ、野生の動物や鳥たちもいます。 まだ早朝ですので、何がいるかはわかりませんが。 Domoは、建築的にもよく考えられています。 これもすばらしいことです。 窓からは、森が見えます。 勉強したり、くつろいだりできるいろいろな目的の部屋もあります。 すべてのエスペランチストにここを推薦します。 日本のエスペラント運動は、これを持つことで、慶賀されるべきです。...」
★以上は、エンダビー氏の臨場感あふれる声を日本語にしたものです。 この声は、インターネットのJEIのホームページで、聞くことができます。 このほか、Wang Shilong氏や、Altancecegさんの声も、聞くことができます。
★最近は、インターネットを利用する人も多くなっり、国内のどのエスペラントロンドでも、一人、2人は、アクセスできる人を見つけることができるような時代になりました。 そこで、JEIのホームページから、いまの予約状況はどんなかな、などと調べることもできるようにしました。 上のgastojの声を聞きたい人は、まず「会員向けページ」という文字をクリックし、次に「八ヶ岳エスペラント館1999年の予約実績表」という文字をクリックしてみてください。 表の中に写真が出ている人の声を聞くことができます。
★JEIのホームページのURLは、このROの最後のページに出ています。

★予約申込み問いと合わせは:Tel: 03-3203-4581(JEI) ★すべての支払いは、郵便振替00870-5-62047 (日本エスペラント学会B)




RO 2000年3月号「八ヶ岳だより」

★八ヶ岳エスペラント館が3月19日(日)から開館したします。エスペラント館のまわりのカラ松は目をふかず冬の様相ですが、根元に春を待つ草花の小さな芽が見つけられます。これからはじまる1年が、日本のエスペラント運動の一つの基地として活動できる場所になるよう運営委員会もがんばります。
★その運営委員会が、2月5日(土)に開かれました。その席で、より多くの人たちに利用していただくように、次のようなことが話し合われました。
  1. 各地のエスペラント支部に合宿研究会を計画してもらうように働きかける。
  2. いろいろな個人のアイデアに富んだ企画を委員会は支援をして行く。
  3. Internacia Tagoはある程度マンネリ化しているので、新しい企画を考え、無理のないように進める。計画出来次第、この欄で紹介します。
★すでに3月21日から11月21日閉館日までの予約を募集しています。各地域のエスペラントグループが1年間の活動計画の中にエスペラント館での合宿をいれてくれることを期待しています。ネ・エスペランチストもさそい、多くの人にエスペラントを知ってもらう機会を作ってくださるとうれしいです。

★エスペラント館内の部屋をかざるカレンダーをもとめています。余ったのがありましたらJEIまでご連絡ください。



RO 2000年4月号「八ヶ岳だより」

★八ヶ岳エスペラント館は3月19日に水入れをして、本年度の出発をいたしました。11月12日(先月号11月21日は間違い)まで開館します。土曜日は運営委員の当直がいます。そのほかの日は、ライセンスを持っている人には開放しています。今年の運営委員は、ほとんどライセンス講習ができる人です。土曜日に見えたときに希望者は講習を申し込んでください。日本の誇れるエスペラントの施設がほんとうにその名前に値する、いつでもエスペラントの友情の輪の広がっている場所になっているように、ことしもたくさんお人の利用を期待しています。

4月の国際交流の日:今年も国際交流の日を計画しています。4月は「ドイツから見た日本」というテーマです。講師は97年まで日本大使館ハンブルグ総領事をされていた、杉本勉さん(厚木市在住)。杉本さんは38年の外交官生活の大部分をドイツで過ごされました。日本と同じように戦後再出発をしたドイツ、89年の統一ドイツ、そこからは日本と日本人はどのようにみえるのでしょうか。また、オーストリアやEU問題なども話題になるのではないでしょうか。4月8日(土)午後2時からです。講演は日本語で行います。

★今年も昨年に続いて8月19日(土)から2泊3日のNuresperanta Kunvivadoを計画しています。そのほか、活動の計画をお持ちの方はお知らせください。宣伝、応援を運営委員会でします。



RO 2000年5月号「八ヶ岳だより」

その周辺:八ヶ岳にも本格的な春がやってきました。農家の周りは色とりどりの花でいっぱいです。林の間では、さまざまな野草が花を咲かせ始めました。小泉駅の真下の「シルクロード美術館」は4月29日開館です。エスペラント館から5分以内です。

エスペラント館交流の日:5月15日(土)午後2時より。「詩と音楽の集い」という企画です。自作の詩を出木につる(予定)、ふくおり ただし、長井康平、栗田公明などの各氏が朗読、または歌います。長井さんの所属する「トンネル・ハルモニー」という3人の合唱団や地元の方も参加。エスペラントの詩朗読も予定。はじめての試みですが、乞ご期待。

4月の交流の日は元外交官、杉本勉さんの「ドイツから見た日本」でした。日本人とドイツ人の似ているところ、ちがっているところから始まった話は、その感性、論理性の違いを浮き彫りし、そのまま「現代日本人論」になっていて、感銘ふかいものでした。

★「エスペラント館だより」発行を続けていますが、今年から原則としてJEI、エスペラント館とその周辺の施設、予約の団体などに送っています。ご了承ください。

レザさんがヘルパントに:8月19日(土)からの「エスペラントだけで生活できる合宿」にヘルパントとしてRezaさんが協力してくれます。募集人員15人。

申込み:栗田公明、予約(略)



RO 2000年6月号「八ヶ岳だより」

周辺:エスペラント館の連翹が黄色な花をいっぱいにつけています。桜もまだ咲いています。車だと10分ぐらいの「県立薬用植物園」では春の日を受けて、いろいろな樹木がのびようとしています。村の田んぼには水が張られ、田植えを待つばかり。八ヶ岳に爽やかな初夏がもうじきおとずれようとしています。

6月の交流の日: 6月10日土曜日午後3時〜5時、テーマはポーランドの今。講師は最近ポーランドから帰国したばかりのWienia Satoさん。市場経済のすすむポーランドの今日と未来、またエスペラントの生まれた国のエスペラント事情など興味あるお話しが期待されます。講師はエスペラント語ですが、通訳もつきます。

5月の交流の日:はじめてのこころみであった「詩と音楽の会」は、地元のエスペラントグループの協力を得て、楽しいものになりました。石川由美子、ふくおりただしの俳句、短歌、現代史の朗読、栗田公明のエスペラント詩の朗読、地元の男性合唱団のロシア語によるすばらしい合唱、長井康平によるエスペラントの歌の指揮などを一部とし、2部は懇談に歌を交えておこなわれました。(敬称略)

★運営委員の努力により、図書館も整備され、貸し出しの本も増えています。ぜひ、すてきなシーズンにエスペラント館をご利用ください。

★8月19日からのNur-Esperanta Kunvivadoには外国人2人の参加も予定されています。申込みは栗田 公明まで。


RO 2000年7月号「八ヶ岳だより」

夏休みは全日開放:夏休みの計画はできていますか。その計画の中にぜひ、さわやかな八ヶ岳館での日々をお入れください。ことしは運営委員の協力で、7月22日から8月31日まで、すべての日を利用できるようになりました。ライセンスがなくても、エスペラント学会の会員でなくても利用できます。ただし、当直も一日中勉強しているというわけではありませんので、早めの予約と土日以外は午後4時過ぎに到着するようにしてください。(必要なときは当番のかたと相談してください)。

7月の交流の日:7月8日(土)午後2時から。テーマは「エスペラント館の周りの野草しらべ」です。夏に入って夏に入ってエスペラント館の様々な花が咲き始めました。一週間くらいでどんどん交代していきます。これらの花の名前を知ったら私たちはもっと自然と仲良しになれるでしょう。ついでにエスペラントでも知りたいですね。講師は静岡市の足立節夫さん。

6月の交流の会報告:10日、町田エスペラント会と共催で、講師は「ポーランドの今」を語る佐藤ヴィエンナさん。市場経済のすすむ、ワルシャワを中心に物価、地価、林立するビルなどの首都の光と影について話してくださいました。教育問題も大きな問題になっているようです。

★7月23日の長坂町の「オオムラサキ祭」にはエスペラント館もテントを出して出店します。おでかけください。


RO 2000年8月号「八ヶ岳だより」

夏のエスペラント館へどうぞ:さわやかな風がふいています。カッコウの声が森にひびきます。8月まで、エスペラント館は毎日dejorantoがいます。エスペラントの活動に、森林浴に、いのちのせんたくに、ぜひお出かけください。エスペラント館を基地にすると、周りの県はほとんど活動範囲になります。家族でも、グループでもご利用ください。ただし、予約はお早めに。

NurEsperanta kunlogxado:エスペラントだけで過ごす3日の合宿は、定員15名に達しました。しかし、少し多くても合宿気分でやりたいというのが、主催する栗田さんの意見です。受付の時からすべてエスペラント。食事の用意、お互いの話、個室のなかでももちろんエスペラント。まるで外国にいるみたい。エスペラントのレベルはいろいろありますが、そこは友情をもとに生まれた言葉。昨年もはじめて3ヶ月というイランの方が参加しましたが、みんなで彼をたすけました。もちろんエスペラントで。今年も彼は参加しますが、今年の特徴はなんといってもヘルパンドとして、レザさんが参加されることです。いまからでも申し込む人がいましたら、連絡を。(栗田まで)

★8月14日―15日には、世界大会をおえて日本をまわろうというポーランドのエスペランチストがやってきます。パスで京都などを旅行する旅で、2日間エスペラント館で過ごします。すてきな交流が期待されます。

★8月の交流の日はお休みです。9月第2土曜日には山本辰太郎さんのアンネの日記についてを予定しています。


RO 2000年9月号「八ヶ岳だより」

にぎわう8月:八ヶ岳運営委員のボランティアにより、7月の終りから8月末まで、エスペラント館を毎日開放しましたので、いつもの年と違う賑わいを見せました。エスペラントの活動も多くありました。

ポーランド人の来訪:16日にはポーランドのエスペランチストが17人宿泊しました。地元の八ヶ岳エスペラント会のみなさんと朝食をともにしながら交流会を持つことができました。

第2回NurEsperanta Kunvivadoは、18日から21日までの2泊3日でおこなわれました。講師のレザさんを含めて、参加者は20名。すべてのことがらをエスペラントで!をモットーに食事の用意から、寝室の準備にいたるまで日本語は使わないというきびしいやり方で、昨年どおり行いました。会話力のレベルはちがってもお互い助け合いながら、楽しく過ごすことができました。ほんとうにEsperantujoの中での3日間でした。

9月の交流の日
:長野支部との合同で9月9日(土)14:00-16:30までおこなわれます。内容は、@ビデオで「アウシュビッツ」を見る。 A講演「ナチスの強制収容所をまわって」(小林司さん)。 B「アンネの日記エスペラント版を読み終わって」(栗屋弘明さん)です。

円空佛展:下の棟の図書館では、朝比奈正典さんの「円空佛」展覧会がひらかれています。朝比奈氏は中部日本新聞の大賞受賞作品(展示あり)などのある木彫家です。ぜひ、ご覧になってください。


RO 2000年10月号「八ヶ岳だより」

その周辺:秋の気配ふかまる八ヶ岳山麓のあたりです。山の高いところから紅葉してきます。ななかまど、かえでなどが紅葉しだすと、やがて全山みごとな紅葉につつまれます。夏の間は姿をみせることが少なかった、八ヶ岳や甲斐の山々が峻厳な姿を毎日のように見せてくれます。

九月交流会の報告:九月の交流の会は、「アンネの日記を考える」(長野支部との共催)というテーマで行われました。ビデオで強制収容所のいくつかを見たあと、小林司さんがベルリン大会で世界のエスペランチストの仲間たちと強制収容所を見学して、はじめて知ったことなどを話してくれました。そのあと「アンネの日記」のエスペラント版をめぐった報告があり、世界の平和の問題、ユダヤ人問題、ザメンホフの目指したものなど、出席した人たちからさまざまな感想、意見がでました。参加者21名。長野、山梨、静岡、愛知、東京などからも参加があり、にぎやかな意味ある会になりました。

10月の交流会はに本大会があるためお休みです。

★9月にはハマロンドの合宿が行われましたが、10月には関東連盟が28日、29日にかけておこなわれます。今年の八ヶ岳山麓には、いつもよりエスペラントの言葉が飛び交っているようです。関東連盟合宿への問い合わせは:(略)


RO 2000年11月号「八ヶ岳だより」

その周辺:近くのくるみの木にリスをみつけました。リスは小鳥のように枝から枝に飛んでいました。森の中は、草が枯れて、明るくなった樹木の下には、たくさんの栗のイガがみつかります。秋がふかmり、山麓では冬が近づいて来て甲斐や八ヶ岳の山陽がくっきりと姿をみせるようになってきました。11月12日にエスペラント館も閉じます。閉館まで、他の季節と違う風景をたのしんでいただけるとうれしいです。

★今年は夏が連日開館ということもあって大いににぎわいました。私たちの願は、ここがエスペラント運動のひとつの基地となり、その言葉がいつも響いている場所になることです。今年は各地のエスペラント会が合宿、交流会、研究会などを開いてくれました。来年度も計画の中に汲んで早めに予約してくださるようお願いします。

★10月1日運営委員会が開かれ次のことが変更されたり、確認されたりしました。@パスポルタセルボを使ってsennpageで宿泊する場合は、JEIを通じて申し込むこと。原則は、パスポルタセルボの所有者、および館・JEIに有用であると認められた人。A当番が土曜日にはいるのでneesperantistojも紹介によって宿泊可能だが、エスペラント館の内容、環境について紹介者はきちんと説明をしておくこと、B土曜日以外であっても10以上の人がいて、ライセンスを持っている人がいない場合は、当番を派遣する場合があること。

来年の開館3月25日です。


RO 2000年12月号「八ヶ岳だより」

エスペラント館改装
11月20日、運営委員会融資により、今年最初の清掃、片付けなどをして、本年度の活動を閉じました。開館以降すでに7年、エスペラント館のペンキもすっかりとれています。この冬の閉館を利用して、全面的な塗装をすることになりました。同時に下水道に切り替える工事も行います。来春には新装なった八ヶ岳エスペラント館にみなさんをお迎えするとこができると思います。乞う、ご期待。

今年のエスペラント館の十大ニュース
 ・最高の宿泊人数8月167人(最低6月12人)
 ・夏の連日開放40日間
 ・各地のサークルなどの合宿研究会7回以上
 ・外国人の宿泊20人以上
 ・第2回エスペラント漬け合宿20人参加
 ・集会室に電子オルガン(運営委員青島さんの寄贈による)
 ・4回の交流の日
 ・オオムラサキまつりに今年も参加
 ・ライセンス保持者160人をこえる
 ・エスペラント館たより36号まで発行
なによりうれしいのは、ここを[エスペラント界の宝」として使用してくださり、今でも新築時のように美しく清潔であること、です。

★来年度は、八ヶ岳エスペラント館を中心に切って収集、犀利、展示などのサークルがうまれそうです。また、新しい合宿研究会の連絡も入っています。冬眠明けのエスペラント館の新しい胎動を感じます。

2001年の開館3月25日からです。

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