[日本エスペラント協会・研究教育部]

解答例 (学力検定試験2級問題)(3)

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【注意】 ここにあげてある解答以外にも正解となるものがあります。 なお、[注]として、学習の参考になることを示しています。


【2級/一般問題】

1.
 われわれが、とてもうるさい、そしてますますうるさくなっていく世界にいることは否定できない。あらゆる場所で、交通騒音、携帯の大声の会話、耳障りな音楽になやまされる。逃れられないのだ。
 完全な静寂は、耳が全く聞こえないか、あるいは月の死の世界でなければありえないだろう。もちろん、静けさが好きな人でも、小鳥の優しいさえずりとか、夏にみつばちがぶんぶんいうのとかが、まあまあの静けさをさえぎっても文句は言うまい。そもそも、こういう音は邪魔でもないし雑音とも考えられない。
 まあ、私はもう若くなく、ディスコテークやキャバレーにあるような楽しみなるものを求めることはもうない。だから、このうるさい時代にはほとんど耐えられなくなっているのだ。私は自分の生活環境に多少なりと静けさを熱望している。

2.
 En mia knabeco mi interesiĝis pri steloj; mia revo estis rigardi stelojn per teleskopo. La lensa teleskopo konsistas el objektiva parto, okularia parto, tubo kaj tripieda parto. Ĉar tiutempe teleskopoj estis reltive karaj, mi mendis nur la unuan kaj la duan, kaj petis de loka ladisto kunligi ilin per lada tubo. Kiam mi turnis la teleskopon al Saturno, mi povis klare observi ties ringon. Tio estas mia plej plezuriga sperto en mia juneco.

3.
 (A) esperanto (B) Sennaciulo (C) La Revuo Orienta


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【2級/文法問題】

1.
(1)de (2)plu (3)da (4)sur (5)en (6) kun

2.
(1) kiu korektiĝis → kiuj kolektiĝis
(2) pluvu → pluvos
(3) necesas → bezonas
(4) Irinte al Nagano urbo → Kiam mi iris al la urbo Nagano
(5) なし または necesa → necese

3.
(1) koni は体験して、scii は知識として、知っている。
(2) akcepti は同意して、ricevi は単に、受け入れる/受け取る。
(3) dubi はそうでないと、suspekti はそうであると、思う。



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【2級/小論文】

 よくある誤解に「エスペラントは人工語だから文学はない」というのがある。しかし、エスペラントが、文法がやさしいとはいえ、話し言葉で人と人との間に商談から日常会話まででき、書き言葉で政治談議からラブレターまであれば、その表現力をフィクションに活かし、人を感動させる作品をつくり、あるいはその表現力をリズムに活かし、詩歌を作ることができるのは当然である。
 もっとも、そういうと、「ではエスペラントに紫式部はいるか、シェークスピアはいるか」と意地悪い質問をしてくる人もいる。ノーベル文学賞候補にスコットランドのエスペラント原作詩人ウィリアム・オールドがいたことをあげてもよいかもしれない。しかし、例えば日本語や英語といった歴史ある言語に比べればエスペラント文学の層が薄いのは事実である。これは、百年余りという、歴史が若い言語の宿命であり、そのことを恥じる必要はない。むしろ、これからの潜在力に期待したい。それとともに、世界各地の文学のエスペラント訳がエスペラント文学を豊かにしていることを付け加えておくことも必要だろう。



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【2級/会話問題】

1.(自己紹介)(省略-学力検定試験2級問題(1)の解答例を参照)

2.(話題提起)(省略-学力検定試験2級問題(1)の解答例を参照)



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