追悼: 栗栖 継 氏  (1910-07-18 ~ 2009-04-18)

 本会顧問でチェコ文学者の栗栖継(くりす・けい)氏がご逝去されました。享年98歳。
 栗栖氏は、1930年にエスペラントを学び、その後、日本の文学作品(主にプロレタリア文学)をエスペラント訳しました(*1)。1949年には12カ国のエスペランチストの文通相手からの手紙58通を訳した「同じ太陽が世界を照らしてゐる」を出版し、このことがジャーナリズムでエスペラントを広報した功績となり日本のエスペラント界の最高の表彰である小坂賞(おさかしょう)を同年受賞しました。
 栗栖氏はその後、チェコ文学者となり、チェコ文学を日本語に訳し(*2)、その際に、エスペラント訳を元にしたことや参照したことがありました。また、エスペラント原作の文学作品、評論を日本語訳しました(*3)。
 栗栖氏は世界エスペラント協会(UEA)の名誉会員であり、2007年に横浜で開催された第92回世界エスペラント大会においては、大会名誉顧問のお一人で、開会式であいさつをされました。また、日中友好文通の会を設立され、会長を務められました。


(*1) 主な日本文学作品のエスペラント訳
(*2) 主なチェコ文学作品の日本語訳 (欧文標題はエスペラントによる作品名、欧文人名は原語による) (*3) 主なエスペラント原作作品の日本語訳
{本稿執筆にあたり、栗栖継氏の講演「 Kial mi ankoraŭ restas esperantisto」の原稿を参考にいたしました。 --- 執筆:柴山純一}




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