新JIS漢字にエスペラントが

1999-10 柴山純一 (会員)

 JIS漢字コードの拡張("La Revuo Orienta" 1999年3、5月号参照)だが、その中にエ スペラントの字上符付き文字が入ることがほぼ固まった。JIS案を検討した日本規格協 会・符号化文字集合調査委員会(ここへ今年1月、JEIが意見を述べた)がJISの審議機 関にこの旨の最終案を提出した。JISの制定は2000年初めの予定である。
 JIS規格に入るとは、この文字フォントがパソコンに入り、日本語(かな、漢字)と 併用される可能性を含んでいる。
 国際的には既にエスペラントの字上符付き文字はUCS規格(いわゆるユニコード)に ある。従って、新JIS規格(JIS X0213)では、文字の同定をUCS規格で行なっている。
 ところで、パソコンでユニコードが使われ始めている現在、このような規格は不要で はないかという指摘もあろう。しかしながら、日本語環境の中で、単にエスペラントだ けでなく、フランス語・ドイツ語・スペイン語等の字上符付き文字や、従来の第2水準 にない漢字などとともに、エスペラントの文字が規格に入る意味は大きい。
 以下が、具体的な12字(大文字・小文字各6字)の表である。JISではこれらがエスペ ラントの文字であることは示されていない。文字の名称は、字上符のいわゆる「山」を 「サーカムフレクスアクセント」、「谷」を「ブリーブ」と呼んでいる。
 規格は従来のJIS漢字コードと同じく「面-区-点」で表わされている。シフトJISコー ド(普通の日本のパソコン用、下表の*1欄に16進表記)、UCS(ユニコード、下記の*2 欄に16進表記)と並べて示す。文字の欄で、字上符は、とりあえず脇につけて示した。

新JISコード,シフトJIS,UCS
文字面-区-点*1*2文字名称
C^1-10-5785D70108サーカムフレクスアクセント付きC
G^1-10-5885D8011Cサーカムフレクスアクセント付きG
H^1-10-5985D90124サーカムフレクスアクセント付きH
J^1-10-6085DA0134サーカムフレクスアクセント付きJ
S^1-10-6185DB015Cサーカムフレクスアクセント付きS
U~1-10-6285DC016Cブリーブ付きU
c^1-10-6385DD0109サーカムフレクスアクセント付きC小文字
g^1-10-6485DE011Dサーカムフレクスアクセント付きG小文字
h^1-10-6585DF0125サーカムフレクスアクセント付きH小文字
j^ 1-10-66 85E0 0135 サーカムフレクスアクセント付きJ小文字
s^ 1-10-67 8eE1 015D サーカムフレクスアクセント付きS小文字
u~ 1-10-68 85E2 016D ブリーブ付きU小文字


JEIより (2000-04-01)
この記事にある新JIS漢字案は、審議を通って、2000年1月20日に, JIS X0213 として 日本工業規格に制定されました。