八ヶ岳エスペラント館のあゆみ
2002年

このテキストは、主としてROに発表された資料に基きました。これから、他の資料も参考に、内容を充実していく予定。(クリタ)

2003年6月1日更新



RO2002年1月号

★八ヶ岳エスペラント館が日本のエスペランチストの学習の場であると同時に心も体もリフレッシュできる別荘の役目を果たせるよう運営委員会は討議を重ねています。12月の会合では、11月の拡大運営委員会で選ばれた人たちで、来年度会館にむけ次の仕事にとりかかりました。
  • 図書館棟の充実。2階を本格的な図書室にする。エスペラントや言語関係の本、エスペランチストの著した日本語の本などの収集。1階には基本的な図書だけをおき、展示、講演、会議や、くつろげる場所などの確保。ふさわしい椅子のどの確保。エスペラントグッヅなどの販売の場所確保。
  • 宿泊棟では、3階からの避難梯子の設置(2ヶ所)。シャワーやお風呂のお湯がすぐ冷たくならないよう温水の容器を大きくする。ガラス窓の清掃。以上見積り要請中。
  • とにかくもう一度来てみたい、という八ヶ岳館にするために冬の休館中も奮戦したいます。別荘は経費も楽じゃない。八ヶ岳館は運営委員のボランティアで運営されていますが、それでもシーツ取替え、毛布洗濯、電気ガス代、施設費など年間数百万円かかります。さまざまな国のエスペラントの施設が苦戦しているニュースを聞きますが、わが八ヶ岳館が赤字にならず、苦戦に陥っていないのは、影で支える運営委員と、多くの仲間達のさせのおかげです。今年も一度は不問を!
★せっかく八ヶ岳館まできたのに、調理、洗いなどを女性におしつけるのはよくない、というのがエスペラント館の炊事の原則です。エスペラント漬け合宿などは、男性ががんばって炊事を受け持ちます。男性エスペランチストの自立援助もしていたこと、あなたは知っていましたか?
あなたの別荘への提案をお待ちしています。

RO2002年2月号

★休館中の八ヶ岳館も来月3/24には開館、今月号は、八ヶ岳で開ける世界を紹介する。

登山:エスペラント館を基地に2泊3日くらいで登山に来る人も多い。編笠山などは日帰りコースだが、北岳などは泊がおすすめ。電車を使うと蓼科山に連なる山々を征服してその日に帰ってくるのも可能。車を使えば世界はずっと広がる。山梨の櫛形山や甘利山なども間近。小諸へ連なる街道わきには美しの森、松原湖、麦草峠、白駒池がある。

ハイキング:信玄が弾丸列車のごとく信州をめざした「棒道}は、あちらこちらでハイキングウエーとして整備されている。その森の中の道を歩んで行くと突然テニスコートや馬場が現れ、また森の緑の中に消えて行く。泉があそこここに噴出してあなたの命を新しくしてくれる。自転車をもってくれば、散在するちいさな美術館、個性的な博物館なども訪問できる。つまり、この地域は、都会から新天地を求めてきた芸術家たちの独自の博物館みたいなものである。

自動車を使えば:近県のほとんどに行くことも可能。おすすめは駒ヶ根から木曾駒ケ岳にゆくこと。車をあずけて、バスとロープウエーで2時間あまり3000メートルの世界へ。健脚の方は、そこから山頂までのぼり、登山家の気分を満喫できる。そのほか諏訪湖を中心にたくさんの美術館めぐり。「原田泰治美術館」が湖に接してある。

温泉:子どもたちの工作体験の小淵沢スパティオを通り抜けると「小淵沢アウトルック」も昨年オープン。


RO2002年3月号

  省略


RO2002年4月号

その周辺
 春、とはいえ、千メートルをこす八ヶ岳山麓では、まだ寒い。しかい、この季節でしかみられないものは八ヶ岳連峰や甲斐の山々の峻険だ。暖かくなるとかすんでしまうことが多いが今は最高。心を洗われるような風景が広がる。周りの白樺、カラマツの林は葉を落としていて、森がこんなに明るかったのか、と印象を新たにする。しかしよく見るとザゼンソウ、スミレなどもつぼみを見せている。

3月23日(土)開館!
 開館以来7年、いままでとちがった「八ヶ岳エスペラント館」を味わってもらおうと、昨年来運営委員が館内の模様替えに取り組んでいます。エスペラント館自体も少しずつ変わっていきますので「ライセンスの再講習」も行います。今年も是非お出かけください。

4月の友好の日  透明感あふれる八ヶ岳周辺を、どのようにとらえたら美しい写真ができるか、というテーマで行います。

  • 日時: 4月13日(土) 午後1時から
  • 場所: 八ヶ岳エスペラント館とその周辺
  • 講師: 瀧澤まさおさん(エスペラント館運営委員・写真家)
    カメラを持ってご参加ください。
焼き直しエスペラント講座
  • 日時: 4月27日(土)から29日(月)までの2泊3日
  • 講師: 永瀬義勝(エスペラント館運営委員)

RO2002年5月号

その周辺:1000mと越す八ヶ岳山麓も今年は早い春の到来でした。いつもは5月に満開の桜も4月の初めにさき始めました。5月は若葉の季節。エスペラント館周りのカラマツや白樺の若芽が緑の美しい葉をだしやがて緑の洪水となります。林の中や村の畑で美しい様々な植物を観察できる楽しみがあります。

春の八ヶ岳高原を歩きませんか?
5月の交流の会:テーマは「春の八ヶ岳散策」ですが、企画をふくらませて、次のように行います。

  • 日時:5月18日(土)午後2時より「八ヶ岳館詩歌のまづり」生きることは表現すること、と考えるエスペランチストが自分のやっていることや、詩歌を拾うする会。19時より懇談会。
    5月19日(日)8時半、車に分乗して「美しの森」へ。そこから羽衣池・川俣川・県営牧場・天女山へ。
  • 持ち物:ナップ、水筒、雨具、おやつ、野外活動できる靴、筆記用具など。
  • 申込み:宿泊申込みと同じ「村田」まで。問い合わせ:笹森(042-569-0931)まで。
4月の八ヶ岳撮影会の報告:瀧澤まさお運営委員を講師にして開かれ、地元の写真愛好家などが参加しました。風景、植物などをどんなアングルから撮ったらいいのか、というようなことを写真をもとにして話しあいました。続きを秋にも行いたいと思います。

6月はアルタンサロン:6月の交流の日は、新しく運営委員になってくださったAltancecegさんを中心とした「だれでも参加できるエスペラントでのおしゃべり」 (Salono de Altan)を6月8日(土)に開きます。ぜひ参加を!


RO2002年6月号

八ヶ岳エスペラント館主催映画上映会
「アレクセイと泉」創設7周年を記念して次のように映画上映会を行います。
  1. 映画:アレクセイと泉(本橋誠一監督・坂本龍一音楽)
  2. 日時:6月30日(日)13:30より
  3. 場所:長坂町中央公民館(長坂町となり、300人収容可能)
  4. 主催:財団法人日本エスペラント学界八ヶ岳エスペラント館
  5. 後援:長坂町、長坂町教育委員会、長坂町メセナの会、清春芸術村
 映画は、肥沃な大地を原発事故で汚染され、多くの村が捨てられる中、55人の老人とアレクセイという若者が村に残り、自然のなかで織り成す感動的な物語。音楽担当の坂本竜一は、「地球という惑星の中にはこんな美しさがある。それを壊すのも人間だし、つつましく生きていけるのも人間だ」と述べている。ベルリン映画祭受賞作品。なお会場では、エスペラントの宣伝、上映後は、エスペランチストと監督のパネルも予定されています。上映会は、エスペラントを多くの人に認知してほしいという篤志家(匿名希望)の寄付金をもとに運営委員会、地元エスペラント会の協力で上映される。映画会参加、知人への紹介、カンパ(額は問わない)など、あなたのできることでご協力を。
送金先は:(略)

6月交流の会は「アルタンさんの部屋」

  • 日時:6月8日(土)14:00-16:00
  • テーマ:モンゴルについてのクイズほか

RO2002年7月号

その周辺  森の中も美しい野草が花をつけはじめました。クサノオウ、ウラシマソウ、フタリンズカなどが例年のように姿をみせています。カラマツや白樺にまじって枝をのばしているクルミの木にリスの姿も見られるようになりました。7月から8月はエスペラント館も一番にぎわうときです。7月20日から8月いっぱい全日開放です。

第1回エスペラント祭
(主催グループ「レルニ」)7月20日(土)15:00より7月21日(日)17:00、エスペラント館で。1887年のエスペラント誕生を祝い、第一書を読み参加者のエスペラント体験を語りあう。ゲスト講演にイタリア人のポンピリオさん。費用は食費、教材費、その他込みで9,000円。申し込み:永瀬義勝まで。(連絡場所、略)

6月の友好の日
"La Cxambro de Altan"は「モンゴルについてのクイズ」を中心にアルタンさんのエスペラントだけのたのしい授業になりました。参加者役20名は、ドイツ人ご夫妻を含めて国際的。アルタンさんの質問に考え込んだり笑ったり楽しい会でした。夜も13人が宿泊。国際交流の日にもなりました。

7月の友好の日
予定の「ホリゾントからの発信」は堀泰雄さんがモンゴルのエスペラント大会で招待公園するために延期。かえってからの報告会を企画します。


RO2002年8月号


夏休み全日開放
夏休みは運営委員が毎日当直しています。八ヶ岳参詣と甲斐の山々、屹立する富士。爽やかな風。無人スタンドのとうもろこしやトマト。エスペラントと生活のリフレッシュにエスペラント館へどうぞ。

創立7周年記念映画会成功のうちに終わる
エスペラントという言葉と、八ヶ岳エスペラント館を地域の人に知ってもらおうと企画した映画「アレクセイと泉」と「本橋誠一監督を囲む会」は、220名の方の参加を得て、成功のうちに終りました。長坂町長、中央公民館、教育委員会、白樺清春芸術村などの全面協力とエスペランチストの応援で目的は達成したと考えます。本橋監督のお話しは、すばらしい手医術作品を作り上げた人だけの持つ味わい深いものでした。なお翌日、スタッフは森田さんとともに八ヶ岳エスペラント館を訪問し、実行委員と懇談の会を持ちました。カンパ、当日の手伝いなどご協力ありがとうございました。

9月7日
小林司さんなどを中心とする、第2回八ヶ岳版「エスペラント雑談会」。昨年の公表を受けて、今年も山梨、長野、運営委員会などとの共催のもとに行います。みなさんの参加をお待ちしています。連絡は村田さんへ。

9月14日、デジカメ講習会
講師は瀧澤まさおさん。5月のカメラの講習に続いて、デジカメの写し方についての講義です。

エスペラント漬け合宿
定員までにまだ少しの余裕があります。お申込みはお早めに。8月17日より2泊3日。お申込み:石川一也(以下略)


RO2002年9月号

ライセンスをとった人が、開館以来170人に近づきました。エスペラント館を自分の別荘のような気持で愛し、家族やお友達を連れて来てくださる方は、館にとってとても大事なサポーターです。

Nur-Esperanta Kunvivadoの参加者は15人で打ち切り。この行事もほぼ定着したと言ってもよいと思います。

★7月21日(日)のオオムラサキ祭ではオーストラリアのエスペランチストダイアンさんが活躍してくれました。熱さの最中まる一日館の宣伝ビラを持って、積極的に地元の人に語りかけ、注目を集めました。

夏の期間は通して当直をおきましたが、毎日かなりにぎやかでした。今年の特徴は、外国のエスペランチストが多かったこと。オーストラリア、アメリカ、韓国、ドイツのお客様を迎えました。Kleemannさんからは、館へ3冊のステキな本の寄贈もがありました。

これから館で行われる行事は:エスペラント雑談会が9月7日(小林司さんが中心で、去年に続き第2回です)。デジカメ講習会が9月14日(瀧澤まさおさんが中心で、デジカメの取り扱い方)、秋の八ヶ岳散策会が10月13日(笹森さんを中心に、紅葉の高原をあるきます)。エスペランチストでなくても、参加できます。
すぐ近くの八ヶ岳シルクロード美術館(平山郁夫夫人の美術館)では、特別展「シルクロード、土と形」が見られます。


RO2002年10月号

その周辺: 今年の8月は100人以上の方が訪れました。館の前の「みなずき」が満開。

秋の清里高原散策会: 春に続き本年度2回目の「清里高原散策会」、ご参加ください。

・10月12日(土)の夜、打ち合わせおよび懇親会
・10月13日(日)散策会、川俣川渓谷吐龍の滝
・問い合わせ:笹森まで
関東連盟合宿
・10月26日(土)4時から10月27日(日)12時まで。
・内容:入門会話クラス チャン・クワン・ゴク(ベトナム)、購読作文クラス 堀泰雄Raportoj el Japanio 5の23-25章を読んでエスペラント会話、作文は各自B5 1枚のエッセイ持参。小講演 ゴクさん他、自然観察、懇親会。
・参加費:6000円(一日参加2000円)
・申込み・問い合わせ: 関東連盟
第4回エスペラント漬け合宿 8月17日から2泊3日、参加者15人、指導、石川一也、外国人講師、ヒルコ。エスペラント雑談の時間や、林の中をエスペラントを使いながらグループで参加するなども行われ、成功裏に終了。

第2回エスペラント雑談会 昨年に引き続き9月第1週に行われたこの会には東京、山梨、静岡、京都などから12名が参加。数学、小学校のエスペラント教育からシャーロック・ホルムズまでさまざまな話題で盛り上がりました。夕刻からの特別講演、長井康平さん、妙美さん夫妻の「カザフスタンに暮らして」には、町長さんはじめ地元の方が参加し、会場いっぱいの26名の人が感銘深く聞き入りました。


RO2002年11月号

その周辺:八ヶ岳山麓からくだってきた紅葉の波はいま、まっさかり。やがて落葉の季節をむかえ、からまつや楢、ドングリなどの林はすっかり明るくなるでしょう。そして八ヶ岳にも本格的な冬が来て、今月24日をもって閉館になります。東名に空気の澄んだ八ヶ岳にどうぞ。

わたしの好きな一冊の本:それぞれの人が「自分の好きな一冊の本」(エスペラント)をもちよりその一節を朗読しあったり感想をのべあったりする会です。思いがけない本、思いがけない著者に出会えるでしょう。

・11月9日(土)午後2時より、主催:永瀬義勝。
・申込み:村田和代
イオネソフさんの来訪:イオネソフさんが10月9日から11日まで滞在し、地元エスペラント会と交流、小講演、図書館・博物館の訪問などど¥とエネルギッシュに活動されました。大泉村立図書館では、「ここにエスペラントのほんがありますか」などと尋ねられ、エスペラント運動の一つのかたちを見せてくれました。ちなみに同図書館には「金対置晴彦文庫」があり、小坂けんニ、秋田雨雀「模範エスペラント独習」(大正12年初版、昭和6年6刷)と最近の本2冊がありました。

秋の八ヶ岳山麓を歩く会:10月3日(日)第3回目の今回は、清泉寮を基点にあるハイキングコースを歩きました。紅葉になりかけの山を吐竜の滝にいたる起伏に富んだコースでした。東京八王子市、あきる野市。静岡などから10人が参加、10月14日には別のコースに挑戦するグループもいました。参加者のなかに植物の専門家もして、いろいろな植物についての知識を深めることもできるこの会も恒例になり来年も計画しています。


RO2002年12月号

(略)
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