財団法人日本エスペラント学会
1999年度事業報告
(1999年4月1日-2000年3月31日)
注:月日で年号のないものは1999年。
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1999年度の特徴的な事業
理事長/柴山純一
定型的な事業報告に先立って,特徴的な事業を選んでまとめた。
【総務部】
・評議員選挙:会員が投票する評議員選挙において、視覚障害者のための音声テープによる選挙広報を発行した。
月刊誌「
La Revuo Orienta/エスペラント」テープ版とあいまって,会員サービスの質を一定に保つことができた。
・大会参加旅行団:毎年世界E大会への旅行団を編成しているが,1999年はアジアエスペラント大会もあり,
両大会への旅行団を編成した。各々,東京・大阪出発で,各大会のみのコース,世界大会は大会前観光,
アジア大会は大会後観光を組合わせたコースを編成
するなど大規模なものとなった。
エスペラントの実用に不慣れな人からベテランまで大会参加と交流の機会を提供し,有意義なものとなった。
・八ケ岳エスペラント館:開館5周年を迎えた山梨県の八ケ岳エスペラント館は,外国人ゲストを招いた数回の
Internacia Tago や,エスペラントだけで過ごすNuresperanta Kunvivado
などの実施によって参加者数を確保する試みを続けた。
【組織部】
・支部代表者会:支部の会合について,従来の「協議員会常会」を「支部代表者会」と改名して明確に位置づけた。
また,毎年5,6月開催が通常であったが,本会自身の年度計画制定後すみやかに開催ということで,
1999年は4月に,2000年は3月に開催し参加者に好評であった。
【研究教育部】
・「総合的な学習の時間」に:JEIは教職員エスペラント協議会(ALE)と協力関係にあり,両者の共催により,
2000年1月に教職員エスペラント研究集会が開かれた。そこでは特に,最近の学校教育課程に取り入れられた
「総合的な学習の時間」において,エスペラント
が国際理解教育にあたることについての事例研究などが行われ,
それをまとめた小冊子の発行に至った。
・図書館:図書館の活動は,部としては研究教育部に入るが,従来より継続して図書の整理・
カタログ化に当たっている。
【広報部】
・広報会議と白書:エスペラントの対外広報を盛んにする前提として,広報活動の現状を確認し,
問題点を明確にすることを目的として,1999年10月に「広報会議」を開き,その成果をもとに2000年3月に
「広報白書」をまとめた。この白書は単にJEIだけでなく,広くエスペランチスト間の討論資料となろう。
・UEA会長来日:1999年の日本エスペラント大会に参加した世界エスペラント協会(UEA)会長のKep
Enderby氏には,大会後,東京で新聞社や日本ユネスコ協会を訪問していただいた。これが良い広報の機会となり,
新聞報道や,ユネスコとの関係強化の糸口となった。
・ウェブページ:1999年12月で3年目に入ったインターネットのウェブページ(ホームページ)は,
最近では月1000回以上のアクセスを受けている。また,対外的にも,青少年向けの教育的なサイトの一覧である
「ヤフー・きっず」からリンクされるなど,エスペラント界の拠点としての位置づけを受けている。
【国際部】
第2回アジアエスペラント大会は1999年8月22-25日,ベトナムのハノイで行われ,16カ国から420人
(日本人190人)が参加した。本学会はこの大会を成功させるために,国内各組織の機関誌などへ大会情報を
提供したほか,日本大会,地方大会,合宿などを,アジア大会への参加をすすめる機会として活用した。
さらに参加申込書の日本語版を作成して広範な参加を促した。これにより,本学会が取り次いだアジア大会参加者は
166人に達した。
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公式報告
[事業]
【エスペラントに関する研究調査・発表】
(寄付行為第3条1)
1 研究発表会:10月17日,長野県望月町(第86回日本エスペラント大会場)で2件の発表があった。
・"Judismo,
Islamismo kaj homaranismo"/今津藤一
・「エスペラント語の受動形(受け身)について。いわゆる『-ata,-ita論争』を今再び考えてみよう」
/川西徹郎
2 エスペラント日本語辞典編集委員会:委員会を本会会館で5回開き原稿執筆・校閲をすすめた。
3 研究集会:2000年1月22日,23日,本会会館にて「教職員エスペランチスト研究集会」
(教職員エスペラント会と共催)を開催した。参加22名。
【講習会・講演会・大会の開催及び後援】
(寄付行為第3条2)
1 主催
1-1 講演会
・文化講演会「多文化主義はどこへ行くか?」講師/ケップ・エンダビー,10月19日,北トピア。参加50名。
・文化講演会2「サラエボはがんばっています」講師/アズラ・チョリッチ,2000年3月18日,本会会館。参加15名。
1-2 大会
・第86回日本エスペラント大会:10月15日-17日,長野県望月町駒の里ふれあいセンターにて開催(共催:日本エスペラント学会長野支部、協力:国際語教育協議会)。現地での組織運営は大会準備委員会(丸山雄造準備委員長,山本辰太郎事務局長)による。参加472名。公式報告,報告書とも準備中。
1-3 学習合宿
・第32回全国合宿:5月2日-5日,「国立オリンピック記念青少年総合センター」(東京都渋谷区)にて。参加97名。その枠内でシンポジウム「エスペラント運動とメディア利用」「人権・言語謙・エスペラント」「アジアのエスペラント運動」を開催。
2 後援
・都区内エスペラント連絡会「国際語エスペラント講座」4月11日,新宿区立女性情報センター
・関東エスペラント連盟「第48回関東エスペラント大会」6月26日-27日,調布市
・日本エスペラント学会金沢支部「1999エスペラント講習会」6月26日-27日 石川県松任市サイクリング
ターミナル,金沢市長町研修会館
・香川エスペラント会「一日講習会」9月5日,高松市
・四国エスペラント連盟,岡山エスペラント会,広島エスペラント会「第2回中国・四国エスペラント大会」
9月18日-19日,NTTプラザ高知
・北海道エスペラント連盟「第63回北海道エスペラント大会」9月20日-26日,札幌市
・関東エスペラント連盟「第16回秋の合宿」9月25日-26日,山梨県八ヶ岳エスペラント館
・東北エスペラント連盟「第40回東北エスペラント大会」10月2日-3日,福島県飯坂町ホテル大鳥
・香川エスペラント会「UEA会長Enderby氏の講演会」10月23日-24日,丸亀市総合会館,高松市アイパル香川
・エスペラント伝習書須恵「小中高校へのエスペラント学習指導」1999年10月-2000年3月,2000年4月-9月
・沼津エスペラント会「ザメンホフ祭」,12月4日-5日,沼津市民文化センター
【雑誌及び図書等の刊行】
(寄付行為第3条3)
1 機関誌「エスペラント/"La Revuo Orienta"」を年12回発行した。7月号の「1998年エスペラント運動年鑑」
を含む。機関誌の音声版(カセットテープ)を盲人会員に発送している。
2 「合唱組曲 望月の駒/"La Chevalo de Motizuki"」(大川悦生,宮沢肇作,小西岳訳,三木稔作曲)
を出版した。
3 Pontolibrojとして次の冊子を出版した。
・「エスペラントの効用」(ヤマサキセイコー)
・「KSはエスペラント国への入り口だ」(田井久之)
・「エスペラントでインターネット」(青山徹)
・「エスペラントの現在」(木村護郎)
・「アマチュア無線で広がるエスペラントの世界」(黒柳吉隆)
4 「研究発表会予稿集(1999年版)」
(研究教育部編)を出版した。
5 ”Chu vi parolas Esperante?"のテキスト,カッセトテープ,コンパクトディスクを出版した。
【その他本会の目的を達成する事業】
(寄付行為第3条4)
[1 八ケ岳エスペラント館の事業]
1-1 概要
・開館は3月27日〜11月10日で,年間宿泊利用は約300人泊であった。
1-2 諸行事の開催
・毎月国際交流の日を設けた。4月10日ドイツの日(レイマン),5月8日韓国の日
(チェ・ユンヒ),6月12日モンゴルの日(アルタンツェツェグ),7月10日特別講演「世界の言葉と民族と」
(長井康平),9月11日特別講演「エスペランチスト加藤先生の思い出」(仲間秀典)
・「名水と国蝶オオムラサキの里まつり’99」に参加して展示した。7月25日。
・Nuresperanta Kunvivado (8月21-23日)
[2 世界,特にアジア地域のエスペラント運動推進に関する事業]
2-1 世界エスペラント大会およびアジアエスペラント大会への代表団派遣,参加団の編成
・7月31日-8月7日,ドイツのベルリン市で開催された第84回世界エスペラント大会に本会代表として佐藤勝一,
東海林敬子を派遣した。また大会へ2コース計45名の参加団を編成した。
・8月22日〜25日,ベトナムのハノイ市で開催された第2回アジアエスペラント大会に3班77名の
参加団を編成した。
2-2 世界エスペラント協会(UEA)への協力
・日本における国別代表組織として,
会費・寄付金などの取次ぎを実施した。
・アジア基金に690,070円を取次いだ。
・世界エスペラント協会と連動して「家族パック1000-コソボ難民支援」168,900円を取次いだ。
・ユネスコの「平和の文化国際年」に署名と協賛金の寄付集めで協力することを決定した。
・第86回日本エスペラント大会において,「UEAデレギート(delegito)」と「アジアエスペラント運動」
の分科会を開催した。
・アジアのエスペラント運動を支援する募金を行いUEAに取り次いだ。
2-3 雑誌発行の支援
・UEAが発行するアジアのエスペラント運動の情報誌”Esperanto
en
Azio”(年4回刊)の発行に協力した。
[3 エスペラント学力検定試験]
・5月4日 東京都渋谷区:2級1名,3級7名,4級1名合格
・5月16日 北海道小樽市:3級1名合格
・10月16日 長野県望月町:2級1名,3級1名,4級2名
・2000年2月13日 北海道札幌市:3級1名
[4 文芸コンクール(10月17日 第86回日本エスペラント大会にて)]
・入選の該当者なし。
[5 講師認定]
・北川久,藤巻謙一両氏を再認定。
[6 中期計画]
・企画・調整委員会を原則として月1回開催し今後のエスペラント運動のための施策を検討している。
[7 基金に基づく事業]
7-1 アジア基金
・ベトナムからのNguyen
Phuong Maiさんの日本滞在費用に本基金を用いた。
7-2 日本大会基金
・本年度は,韓国から Lee Chong-sae, 中国からWang
Shirong,ベトナムからNguyen Phuong
Maiの3氏を大会に招待した(大会参加費のみ)。
7-3 喜安基金
・「実用エスペラント講座」(栗田公明)
7-4 「学校にエスペラントの風を」基金
・中・高生向きのエスペラント教科書を作るための作業グループが
活動を開始した。
7-5 Ponto-libroj基金
7-6 その他使途指定基金:顧問基金,蔵書基金,普及基金,講演会基金
[8 表彰]
・小坂賞:竹内義一氏。アジアのエスペラント運動に大きく貢献したことに対して。
・永年会員顕彰:会員歴50年目の会員4名,30年目の会員7名を顕彰した。
[9 図書販売及び海外雑誌の取次]
・本会出版物及び取次図書を本会事務所で直接販売したほか,通信販売,
及び取次会社を通して一般書店で販売した。エスペラントの主な海外雑誌を取次いだ。また,
エスペラント図書の展示即売会を各地で計14回実施した。
[10 海外文通希望者への文通取次]
・日本の海外との文通希望者と,
海外の日本との文通希望者との間を取次いだ。
[11 学校演劇への協力]
・「緑の星の下に」(岡一太原作)の上演に際し,東京都葛飾区立四つ木中学校,
京都市洛星中学校の2校に資料を提供した。
[庶務]
1 会議 (特記ないものは,東京都新宿区の本会会館にて)
・維持員総会:10月16日(長野県望月町にて)。
・理事会:5月30日,7月11日,10月31日,2000年1月30日,2000年3月12日の計5回。
・評議員会:5月30日,10月31日,2000年1月30日,2000年3月12日の計4回。
・常務理事会:6月20日,9月12日,12月5日,2000年2月20日の計4回。
・協議員会常会:4月18日,2000年3月26日(支部代表者会)
2 会員(財団法人の維持員):12月末で会員数は1430名。
3 役員改選:2000-2001年期の評議員として14名が選任された。
4 維持員会支部:奈良支部が7月11日に発足した。