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エスペラントと「国際母語の日」(2月21日) および「国際先住民言語年」(2019年)

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広報委員会 2019-02-05

シリーズ「エスペラントの今」第16号
 エスペラントの現状を様々な面からご紹介するシリーズの第16回目をお届けいたします。ご質問、取材問い合わせ等は、当協会広報委員会までお願いします。

■エスペラントと「国際母語の日」(2月21日)
および「国際先住民言語年」(2019年)

国際母語の日ポスター

国際母語の日ポスター

●「国際母語の日」
 2月21日は、国連教育科学文化機関(ユネスコ)が、1999年11月17日に制定した「国際母語の日 (International Mother Language Day / Internacia Tago de Gepatra Lingvo)」です。ユネスコは、世界エスペラント協会(UEA) と公的協力関係にもあります。この日の制定目的である「言語と文化の多様性、多言語の使用、そしてそれぞれの母語を尊重することを推進すること」は、まさにエスペラントの理念と一致します。
 世界エスペラント協会は、毎年、右のようなポスターをエスペラント語で作成し、それを、世界のエスペラント語の話者たちが協力して多くの言語に翻訳し、世界中に「国際母語の日」を知らせようと活動しています。[*1]
 日本エスペラント協会も、今年は、日本語版だけなく、消滅の危機にあるとされているアイヌ語(アイヌイタㇰ)版の作成にも協力しています。[*1] [*2]
 1952年のこの日、当時はパキスタンの一部だったバングラデシュのダッカで、ベンガル語を公用語として認めるように求めるデモ隊に警官隊が発砲し、4人の死者が出た事件があり、バングラデシュでは、独立運動の中の重要な事件の一つとしてこの日を「言語運動記念日」としています。それが「母語の日」制定につながりました。
[注*1] <http://www.linguistic-rights.org/21-02-2019/> (日本語版、アイヌ語版(ローマ字版も)を掲載)
[注*2] 2008年に日本の国会はアイヌ民族が先住民族であると認める決議をしました。アイヌ語は、ユネスコが発表した「消滅の危機にある世界の言語地図」で、「極めて深刻」な状況と認定されています。

●「国際先住民族言語年」
今年2019 年は、国連総会決議に沿って「国際先住民族言語年」(International Year of Indigenous Languages / Internacia Jaro de Indiĝenaj Lingvoj)としての諸活動が行われています。ユネスコ事務局長は 「2週間に1つのペースで消滅しつつある先住民族の言語を守る必要があります。言語の消滅は人類の遺産にとって取り返しのつかない損失だからです」と述べています。また国連マイノリティ問題に関する特別報告者リタ・イザック・ンジャエ(Rita Izsák-Ndiaye)さんは、「多様性を守ると同時に、共通性を創造するというエスペラントが目指す2つの役割に期待する」[*3]と述べています。
 「エスペラント語は各民族語を否定し、世界を一つの言葉で統一することを目指す」という誤解もよく聞かれますが、実際には、エスペラント語の話者は世界の各国語や少数民族の言語を重んじることを「言語権」という観点から主張しています。さらに、誰しもが平等に自由にコミュニケーションできるように国際共通語として中立な言語エスペラント語の使用を広めたいと考えています。
[注*3] <http://www.linguistic-rights.org/esperanto-125/Rita-Izsak-UN-independent-expert-on-minority-issues.html>


シリーズ「エスペラントの今」第16号 (PDF 307KB)

「国際母語の日 2019」日本語版ポスター (本サイト内記事)

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