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「エスペラントの今」第9号:本年はザメンホフ没後100年

2017年3月1日

 エスペラントの現状を様々な面からご紹介するシリーズの第9回目をお届けいたします。ご質問、取材問い合わせ等は、本協会広報委員会までお願いします。
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本年はザメンホフ没後100年

晩年のザメンホフ 国際語エスペラントの創始者ラザロ・ルドヴィーコ・ザメンホフは100年前の1917年4月14日にワルシャワで没しました。57歳でした。1917年と言えば第一次世界大戦末期でロシア革命が起きた年です。

 ユネスコも「ザメンホフ没後100年」に注目しており、2015年の第38回総会において、「2016年、2017年の2年にわたってユネスコも関わって祝うべき53件の事柄」 の一つに「ザメンホフ没後100年」を選びました。ユネスコは、これまでにも1954年の第8回総会で「エスペラントが国際的知的交流分野で世界の諸国民の友好に果たした成果に注目し、これらの成果がユネスコの目的と理想に一致する」と決議し、その後も1985年の第23回総会で、エスペラント発表100周年(1987年)を祝う決議をするなど、折に触れてエスペラントに関心を払い、評価しています。

 世界中にいろいろな種類の分断が広がり、同じ言語を話していても理解し合えない状況の中で、国や民族、特定の言語圏特有の価値観に依拠せず、相手を理解するために自ら選び取るコミュニケーション手段としてのエスペラントは、発表後130年が経過したインターネット時代の今、大きな進展を見せています。かつては世界でエスペラントを話す人は100万人とされていました。しかし現在、ウィキペディアでの300近い言語の中で、エスペラントはページ数の順位で32位(2017年2月現在)にあり、ウェブでの言語学習の人気サイトDuolingoでは、エスペラントの入門ページ開設後2年足らずで学習者が80万人近い勢いです。スカイプやフェイスブック等での情報交換や交流を楽しむ人も増えていて、学び易く、異なる言語・文化の人々をつなぐエスペラントの今後の展開が注目されます。

 世界エスペラント協会(本部:オランダ・ロッテルダム)は、今年を「ザメンホフ年2017」として、世界中のエスペラント団体、個人にエスペラント普及活動をさらに広げるキャンペーンを呼びかけています。7月22日~29日には、第102回世界エスペラント大会(韓国・ソウル)が開催され、「ザメンホフ年2017」の記念行事、講演会などが行われます。この大会に日本からも150人以上が参加する見通しです。また、11月3日~5日に開催される第104回日本エスペラント大会(横浜)の中で、「ザメンホフ没後100年」記念講演会が開かれます。

 http://unesdoc.unesco.org/images/0023/002352/235205e.pdf

「エスペラントの今」第9号 PDFファイル(260 kB)

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